ゲームの同人小説です。
シリアス&ほのぼの中心。
更新はかなりスローペース…
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2008/8 拍手お礼SS
管理人が望むアツキとリュウ・イーの距離感。
こんな関係なら良いのにな、という妄想(笑)
猫を飼う夢を見た。
『Kitty』
白い壁に包まれた狭い部屋。
赤いソファが一つ。
窓には白いカーテン。
窓の向こうに覗く青い空。
流れる白い雲。
カーテンが風に揺られはためく。
リュウ・イーはソファに深く腰掛けゆったりと足を組む。
手元には読みかけの本。
ふと気配を感じ窓辺へと眼を移す。
小柄な猫が出窓に腰掛け、じっと空を見つめていた。
グレイアッシュの美しい毛並み。
すらりと伸びた長い尻尾がゆらりと揺れた。
猫は空を見つめたまま動かない。
風に髭がそよいでも。
カーテンが大きくはためいても。
じっと、空を見つめている。
何かを祈り、願うように。
リュウ・イーは読んでいた本を膝に置き、その姿を眺めていた。
その猫の後姿は凛と美しく、儚げに見えた。
驚かさないように静かに名前を呼んだ。
リュウ・イーの声に猫の耳がピクリと揺れた。
振り返りこちらを窺う瞳は金と黒のオッドアイ。
ガラスのようなその瞳が戸惑ったようにこちらに向けられていた。
その姿にリュウ・イーは微かに笑みを浮かべた。
もう一度名前を呼ぶ。
猫はじっとリュウ・イーの顔を見つめ、ゆっくりとその足元へと歩み寄った。
リュウ・イーの足元で行儀よく座り、その顔を窺う猫にリュウ・イーは笑う。
膝に置いた本をどかし、空いたスペースを軽く叩く。
猫はその動作の意図を計るようにじっとリュウ・イーの顔を見つめ、その膝に手を掛ける。
跳ね除けられないことを確認するとトンッと軽やかに膝に飛び乗った。
硬い膝の上、緊張したように猫が小さくうずくまる。
どこかぎこちないその動きにリュウ・イーは笑う。
甘えることを知らない猫にそっと触れた。
喉元を擽るとクルルと小さく喉を鳴らした。
気持ちよさ気に猫は目を細め、リュウ・イーの胸元に小さな頭を擦り付けた。
もう一度小さく名前を呼ぶと猫は答えるように一声鳴いた。
(おまけ)
「…何の遊びだ、リュウ・イー?」
リュウ・イーの細い指がアツキの首筋を擽る。
それをアツキは不思議そうに見上げた。
「…いや、何となく、な」
指をそっと離し、リュウ・イーが考え込む。
任務を終え、後始末に奔走するピークスの面々を尻目に突然始まったリュウ・イーの奇怪な行動。
運び込まれていく感染者を見送りながら、アツキは首を傾げる。
「……アツキ、首輪は何色が良い?」
「………は?」
一瞬、空気が凍りつく。
どこかで荷物を取り落とすような音が聞こえ、器具の倒れる音が響いた。
その後、ピークスの間では暫らく妙な噂が広がったらしい。
…ちなみにアツキが首輪を貰ったかどうかは未だ謎のままである。
END
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