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ゲームの同人小説です。 シリアス&ほのぼの中心。 更新はかなりスローペース…
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ルクス小説第2段。


模造ED後です。

組織と聞くとどうしてもヘリを使ってそうな気がするの…

さり気無い優しさに萌える年頃です(?)


リュウ*アツキ(シリアス?ほのぼの?)










大きく響くヘリの音。
髪を揺らす強い風。

遠く離れていく如月市をアツキはぼんやりと見つめていた。
空は青く、日差しが優しい。

良い天気だった。
別れの日には相応しいと、そう思った。

誰にも別れを告げず、記憶すら残さず。

今までと同じ。
何も変わらない。
繰り返してきた日常。

その筈だった。

心に残る、この感情以外は。

真っ直ぐな瞳をした少女が言った。

『皆が来る』と。

一つ、鼓動が鳴った。
心の奥底で凍り付いていた何かが震えた。

リュウ・イーは何も言わず、ただ、こちらを見つめていた。

先を急くこともせず、アツキの答えを待っていた。



アツキは一度リュウ・イーを振り返り、次いで少女を見つめた。

その瞳はただ静かに凪いでいた。

決別は絶望ではない。
運命が交わるのならば、いつか再び出会えるだろう。

思い出は、この胸にある。

たとえ誰も覚えていなくとも。

そして、アツキには揺るがぬ決意がある。

憎しみと怒りによって齎されたそれであっても。

その決意がアツキを歩ませる。

進む先が闇の底に続いていようと、決して立ち止まることはない。



少女が微笑んでいた。
ひどく大人びた笑顔だった。

リュウ・イーは何も言わなかった。
ただ無言でアツキの隣を歩いた。

アツキは一度、リュウ・イーを見上げ、ゆっくりと前を向いた。

空の青さが美しいと、そう思った。






ヘリの振動が身体を伝う。
アツキはぼんやりと景色を眺めていた。

視線の先にあった小さな町は既になく、青い海が何処までも続いている。

突然、真横から伸ばされた腕がその頭を囲み、掌が瞳を覆った。
驚いたアツキが身じろぐより速く、その腕はアツキを強く引き寄せた。

気付けば、リュウ・イーの肩に顔を埋めるような形で抱き寄せられたアツキがいた。

「…黙っていろ」

何事かと口を開こうとしたアツキを遮り、リュウ・イーが低く呟いた。
大きな掌はアツキの双眸を覆ったまま。
引き寄せられ、触れ合った部分から温もりが広がる。

リュウ・イーの鼓動の音は静かで、低めの体温が心地良い。

閉ざされた視界の中で、アツキは眠りに誘われる。

遠退いていく意識の中で、アツキはリュウ・イーが一瞬だけ心の障壁を解いたのを感じた。
触れ合った箇所から流れ込む感情。

その優しさに包まれて、アツキはゆっくりと意識を沈ませた。




リュウ・イーは傍らの温もりを感じながら、空を仰いだ。

今はこの眠りを護ることが全て。




空も海もただ青く、遠く、遠く、何処までも続いているようだった。




END
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