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ゲームの同人小説です。 シリアス&ほのぼの中心。 更新はかなりスローペース…
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2009/8 拍手お礼SS

一年に一回しか更新されない拍手お礼SS(汗)
しかも上手くまとめられなくてギャグになった思い出のSS…

…今考えたらルクスで初のギャグでした。










『PHANTOM』


漆黒のマント。
純白の仮面。

奏でるは狂気の調べ。


さあ、始めよう、ファントムの宴を。





「……で、この格好はどういう事なんだ?」

リュウ・イーはその整った眉を寄せ訝しげに呟いた。
全身を黒一色に包まれ、顔の半分のみに白い仮面を身に付け、彼はひどく不機嫌だった。

「………どういう、と、言われても」

黒尽くめのリュウ・イーの真向かいには純白のドレスを身にまとった美女。

「…似合っていることは認める、が、お前にはプライドというものがないのか、アツキ」

リュウ・イーは不機嫌を隠そうともせず、鋭い眼差しをアツキに向ける。


シンプルな白いドレス。
緩く波打つ長いグレイアッシュの髪。

もともと整った顔立ちの為か、化粧を施していなくてもどこか儚げな色気が漂う。


そこに立つのは見た目は美女だが実際はハンバーガーを軽く5個はたいらげる男前。


「プライド云々に関してはどうしようもなかった、というのが正直なところだと、思う」

アツキは鋭い視線を避け、不自然に顔を背けた。

違和感はあるのだ。
抵抗だって勿論ある。

だか、だからなんだというのだ。

決まってしまったものは仕方がない。

抗ってみたところでたかが知れている。










「シリアスにまとめようとしているところ悪いが、結局のところ管理人の気まぐれだろう」

こら、そこ。いきなりぶっちゃけるな。

「黙れ、ナレーションが勝手に喋るな」

うぅ、負けないもん…






「それで、今回は何がしたかったんだ?」

呆れたように呟くリュウ・イーにアツキは手元の紙を覗き込む。

「…ナレーションに専念することにしたか」

…アツキは困ったように眉を寄せるとゆっくりと口を開いた。



「ええ、と…今回のテーマは『オペラ座の怪人』です。元殺し屋のリュウ・イーの雰囲気は怪人に適しているのではと考えた結果、こうなりました」

アツキ、棒読みすぎる…

「しかも、説明する気がまったく感じられない文面だな」

…でも似合ってるでしょ?

「…まだ続きがあるんだが読んだ方が良いのか?」

アツキ、そんな嫌そうな顔するなよ。

「どうでもいいが、ナレーションはどうした」

リュウ・イーは無言で先を促した。

「無視か…」



「…歌姫にはアツキを。あの儚げな見た目は悲運の歌姫に相応しい…一応、俺は男なんだが…」

CDは何枚も出してるでしょ?

「…あれは、俺じゃないと思う」

声は同じだけど?

「でも、俺は歌ってない。あと、もう一度言うが、俺は女じゃない」


…グレイアッシュの美しい髪、色白で女性的な顔立ちの青年だが、特に彼を印象づけるのは、一目見たら忘れられない黒いきらめく瞳だろう(ゲーム冒頭より抜粋)

「……それでも、俺は女じゃない」


まあ、いいだろう。
あんまり苛めるとリュウ・イーが怖いから。


「それで?」

いや、だから。
『オペラ座の怪人』がやりたかったんだけども。

「パラレルにしても何にしても話がまとまらなかった、と?」

…キャストについてはそれなりに考えていました。

まず、怪人はリュウ・イー。
歌姫はアツキ。


「…俺じゃなくても女性なら他にも大勢いるだろう」

ここはリュウアツサイトなので。

「りゅうあつ?」

「アツキは知らなくていい。進めろ」


…知っておいて貰ってもいいけど、リュウ・イーが睨むので止めます。
ええと、あとは幼馴染に桐生とか?

「…確か、怪人と幼馴染で決闘をするシーンがあったな」

ええと、DVDになったミュージカル調の『オペラ座の怪人』にはありましたが…

え、何?その良い笑顔…

「よし、やろう。今すぐやろう」

いやいやいや、明らかに殺気がだだ漏れなんですが!?

そんなに一度負けたのが悔しかったんですか、あなた…

「…邪魔になりそうなものは予め排除しておく主義なんでな」

邪魔…
仕事に?それとも個人的に?

「両方」

即答ですねお兄さん。

「桐生はもう邪魔はしないと思うが?洗脳も解けたし、力も失ったと聞いている」

…アツキは知らなくていいから。

「…またか」



まあ、そういう訳でやりたかったけど出来なかったので、小さくまとめて拍手に乗せてしまおう、と考えたわけです。


「小さくも大きくもまとまっていないが?」

うるさい殺し屋め。後半しか役に立たなかったくせに。

「やるべき事はやっていた。文句を言われる筋合いはない」

…どこまでも自己完結している貴方が大好きです。



というわけで管理人に文章力がない為、このような形になりました。
コメントで『オペラ座、楽しみにしています』と言ってくださった優しい方々、本当にすみません。







「能力のない者がすることだとは言え、その尻拭いをさせられるとはな」

怪人は音もなく歌姫に寄り添うとその白い手を引き寄せた。

「…こんなもので詫びになるのなら、少しくらい我慢してもいい」

怪人の冷たい唇が歌姫の震える指に口づけを落とした。



『逃がしはしない。お前の声も、その瞳も。すべては俺のものだ』

鋭い眼差しの奥に恋情の炎が燻ぶる。
闇より暗いその瞳に歌姫は悲鳴を呑み込んだ。

『私の声は貴方には届かない。愛を知らぬ貴方には』

強い腕に引き寄せられ、歌姫は闇に抱かれる。
悲しみに染まるその瞳に怪人は暗く笑った。

『愛を知らぬというのなら、お前が教えてくれればいい。お前の声なら何でも聞こう。それが例え、呪いの言葉でも、俺にとっては子守歌となるだろう』





闇に潜む怪人は歌う。



たった一人に捧げるために。



それは狂気にも似た、美しい、愛の唄。



















「…終わったんじゃないのか?」
「余韻、というものは重要だぞ、アツキ」

アツキはリュウ・イーのマントに包まれながら、そんなものか、と首を傾げた。


END(笑)

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